介護施設での事故報告書は誰に向けて書く?【介護あるある】

2019年10月5日介護の本音

介護施設で働いていると、必ず遭遇するのが「事故」。「転倒事故」だったり「誤薬事故」事故にもいろいろあります。

「報告書を書いたら評価が下がりそう」「何のために書いているんだろう」と疑問に感じたため、介護施設で事故が発生した場合の「事故報告書は誰のために書いているのか」について、書いていきたいと思います。

現在私が事故対策委員をやっていて、感じたことや実際あったことを交えながら書いていきます。

介護施設で働いている、介護職員向けの記事となっています。

介護施設での事故報告書は誰に向けて書く?【介護あるある】

結論から言うと事故報告書を書く意味は

○○事故が発生しました。みんなで気を付けていきましょう!

という、情報の共有化のために書くもの。

「こんな事故が起きたから注意しましょう」「こんな事故があるから環境を整えましょう」という目的のため。

上司に「書き直しなさい」と言われて、上司に提出するために"修正"を繰り返していませんか?

上司のために提出する事故報告書は「始末書と何が違うの?」と疑問に感じてしまいます。

介護施設での事故報告書の目的が変わっていないか?

介護サービス事業所は、利用者様に対するサービスの提供の中で生じた事故については、速やかに"市町村(保険者)"への報告が必要です。

会社は、市町村に「報告書」を提出する義務があるとは思いますが、私たち介護従事者は職員間での情報の共有化を最善にする必要があると思います。

発生した事故をもとに「環境を整え」「対策を考え」再発しないことを目的とするために、報告書を書くのではないでしょうか?

事故報告書を書いた後、上司に提出しなければいけませんが「書き直し」を繰り返し行った経験はありませんか?

介護施設での事故報告書、書き直しの意味とは

事故報告書を書く際に、考えすぎて日本語がおかしくなっていたり、必要な要素が書かれていなかったりするので書き直しをすること自体は必要なことだと思います。

私の介護施設では事故報告書の確認作業の流れはこんな感じになっています。

事故発見→発見者が記入→事故委員が確認→現場の上司が確認→その上の上司が確認→会社の責任者が確認

私は事故委員のため、事故報告書を書いてもらったら最初に見なければいけません。

この流れの中で誰かが「書き直しが必要だな」と感じる部分があれば、発見者に報告し「書き直し、または修正」となります。

私の施設でこんなことがありました。

①車イス→車椅子に書き直し
②対策が少ないから多めにかけ
③普段自立の人が転倒したとき、対策に「常に付き添う」と記入しろ

このほかにもいろいろありましたが、①~③までを言ってきたのは、現場の上司が確認後提出する「その上の上司」でした。

私はこの書き直しの意味がいまいちわかりません。「イス」を漢字の「椅子」に書き直すために、事故報告書をはじめから書き直してもらったことがあります。ここに重要な要素があるのか。

「対策が少ないから多めに書け」と言われても、今書いてある対策が最善と思われるため、無意味な対策を書いても意味ないんじゃないのか。

「常に付き添う」と記入するのはいいですが、私の施設では高齢者50人に対して職員10人未満で対応している為、ほぼ不可能な状態なのに、できないことを書いていいのか。

事故報告書を“その上の上司"に向けて書いているような気がして、納得できない状況でした。

前の記事で書いていますが、以前も似たようなことがありました。

介護施設の事故報告書に対する意識

この納得できない状態が発生してしまったのは、事故報告書に対する意識の差だと思います。

現場の上司までが意識していることは

現実的に出来る対策

普段の業務の中や今ある施設の環境で、「最善」だと思われることを書いていこうとしています。

その上の上司は

監査や実地指導への対策、施設の理想

監査の時に指摘されないように、言葉や内容の対策や「こういう施設でありたい」という理想のための文書作成を求めてきます。

どちらの内容も必要だと思います。最善と思われる中で、理想を求め、指導も入らないような優秀な介護施設であるべきだとは思います。

ただ現場で働いている私からしたら「できないことをどうすればいいの…」と感じてしまいます。

そのため“今できる最善の事"を主にして、事故を防止していけるような環境を作っていきたいなと思います。

事故を防止していけるような環境を作っていくため、どの部分で「書き直しが必要」なのか「どんな情報が必要なのか」意識していることがあります。 

介護施設の事故報告書で必要な事や情報

①書き漏れ、誤字
②事故の状況を客観的に書いているか
③憶測や予想で書いていないか
④事故の状況に対する分析ができているか
⑤事故の分析にに対する対策を書いているか

事故の状況を客観的に書くのは重要で、中々難しいものですね。どうしても自分の主観を入れてしまうことがあるので、注意しながら確認をしています。

例えば状況を書いてもらうときに、こんな書き方をよく目にします。

部屋を訪問するとベッドの横で転倒していた。

「ベッドの横で転倒していた」という言葉は、ベッドの横で“今まさにこけている"姿を見たように感じてしまいます。

しかも「どの向きで倒れていた」という情報もないため、ぶつけた箇所もわからないうえに、本人の状態もよくわかりません。

そのため事故報告書においては“転倒した"という言葉は、あまり好ましくないのかなと思います。

さっきの文章を、主観を入れず書くとしたら

部屋を訪問するとベッドの足元側の床で、右側を下にしている状態で発見する。

転倒している瞬間は見ていないため、発見したままを書いていく事が必要となってきます。

憶測や主観はあくまで個人的な意見なので"発見したままを書く"を意識ながら、事故報告書を見ています。

事故の状況をしっかりと書くことができれば、分析もしやすく、分析もしっかりと書くことができれば、自然と対策も出てくると思います。

上司の目を気にせず、本質を見極める介護施設になっていけたらいいなと感じます。 

まとめ

  • 事故報告書は事故再発防止のために書くもの
  • 事故報告書は主観を減らす
  • 本質を見極める

今回の記事は"不満"のように感じるかもしれませんが、そんなつもりはありません。今できることの本質を見極めて、良い介護施設を目指していってもらえたらいいなと思い書きました。会社とのすれ違いなどいろいろなトラブルはあると思いますが、諦めずに目標に向かっていってもらいたいです。

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